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  3章:特殊織物のリーディングカンパニー明大株式会社

3章:特殊織物のリーディングカンパニー明大株式会社

特殊織物のリーディングカンパニー明大株式会社児島にはもう1社、世界レベルの織物会社が存在する。産業用特殊織物のパイオニア「明大」である。創業は昭和38年、現在は四軸®織物テトラス®、各種ベルトスリング、広幅織物・細幅織物等製造販売を手掛けている。
広幅織物は、産業資材向け各種特殊織物として独自の技術を駆使しながら開発、生産を行っている。従来の現場打ちコンクリート やプレキャストブロック工法に比べ少人数・短時間で施工ができ、水中施工も可能と商品群のひとつにコンクリート施工用布製型枠がそのうちの1つである。また緑化事業にも対応できる織物も開発し、自然環境事業にも貢献している。
創業以来、常に最先端の技術を駆使しながら特殊織物の開発・生産に独自の分野を築いてきた。今日では産業資材として欠くことのできないベルトスリング「ロックスリング®」をはじめ、広範囲な用途で使われる広幅織物・細幅織物の分野でも躍進。さらに、世界初の四軸®織物テトラス®を織機から設計・開発するなど、国内外のさまざまな産業活動に貢献している。“多品種少量生産による高付加価値型”の製品開発をモットーに、原糸から出荷までを徹底した品質管理と国内自社工場で一貫生産している。

 

世界が驚いた
新次元の限界を超えた理想の織物 テトラス®

特殊織物のリーディングカンパニー明大株式会社縦軸と横軸の二軸織物に対し、四軸®織物は斜め方向に二本の軸を加えた技術。明大が世界唯一の量産可能な四軸織機を完成させた。全方向からの張力に対し安定した強度と変形の少ない寸法安定性を実現。誰も成し得なかった新次元の性能を持つ四軸®織物「テトラス®」。夢の織物は世界の産業シーンに大きな衝撃を与えた。
現在用途開発を行っているこの四軸R織物「テトラス®」は、中華料理屋で見かけるタペストリーがヒント。よーく見るとそれは四軸構造なのだ。これを量産するために自社で織機開発に取り組むこととなる。「うちの人間はしつこいんですよ。」あきらめない粘り強い意志と「できない」と言いたくないプライドが完成させたのだという。
特殊織物のリーディングカンパニー明大株式会社四軸®織物「TETRAS®」は、「多方向への寸法安定性」と「曲げ・ねじれ・圧縮等に対する強靭さ」という2大特性を持っている。
すでに開発された用途としては、硬くする事なくスイング中に生じる「しなり」「ねじれ」「つぶれ」を抑えた『ゴルフクラブのシャフト』や『テニスや卓球のラケット』。分割振動や共鳴による固有振動が少ないこと、変換効率が良いことが求められるため「硬く」「内部損失が大きく」「軽量な素材」が使われる『スピーカーの振動盤』に。そして意外なところでは航空・宇宙分野への利用が挙げられる。
さらに現在では、抜群の寸法安定性と引裂強度を得た夢の織物として住宅メーカーがリフォーム用の『耐震補強材』として使用。
「TETRAS®」の用途は無限に広がっている。

取材協力:株式会社ショーワ、明大株式会社

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