こじまさんぽの「コース」「モデルコース」「児島でものづくり」です

児島には「綿」・「塩」・「玉筋魚（イカナゴ）」の三つの白「児島三白（さんぱく）」があります。児島の代表的な産業が機業（繊維）・塩業・漁業であったことを物語る言葉です。 藍染め体験やジーンズ体験工場、学生服資料館、ミニ畳づくり、むかし下津井廻船問屋、野崎家塩業歴史館、塩づくり体験館など、児島の歴史と産業を見学・体験できる施設を巡りましょう。

（株）ベティスミスは、国内初のレディスジーンズを手がけた老舗ジーンズメーカー。オーダージーンズの先駆け的存在としても有名です。 その本社敷地内の「ジーンズミュージアムⅡ」では、デニムストラップ（またはキーホルダー）作りが人気。 丸型や☆型などのリベット（金具）を選び、旧式の手動マシンでデニム生地に打ち込んで作ります。 カラフルな持ち手のロープが選べるエコバッグの手作り体験もできます。 また、体験工房では、ジーンズに自分好みのリベットや革パッチを取り付けるカスタマイズ体験も楽しめます。

「藍色」と「手染め」を究め続けて80余年。匠の染色技術で知られる染色工場です。 藍染めやインディゴ染めなど、素材に合った染め方を１枚ずつ選び、すべて手作業で丹念に手染め。 藍もインディゴも「ブルー」にこだわり、何度も染め重ねて納得の色を出す、その絶妙な色合いに魅了されたファンが遠方からも多く訪れています。 丁寧な手作業が行われている建物では、高城染工オリジナルの定番商品（綿や麻、やわらかなデニム素材のウエアや雑貨）をはじめ、 Webには掲載していない未発表作品や新作、１点モノなどを展示販売。着る人の色に育つ自分だけの「藍色」を手に入れてみては。

＜現在、体験休止中です＞

児島地区は全国一の学生服産地。中でも、創業150年を誇る日本被服（株）は日本のスクールユニフォームのパイオニア。 「ニッピ」の名称で知られています。工場敷地内の「児島学生服資料館」は、学生服の歴史と産業の歩みをわかりやすく展示した資料館。 木造２階建ての館内１階には、昭和初期から現在までの学生服を時代別に展示。 戦前のミシンや昭和の学生服ポスター、看板などの貴重な品も並んでいます。２階は、学生服やセーラー服を試着して記念撮影できるコーナー。 シャツやタイ、リボン、学生カバンも揃っています（靴・ソックスは各自持参を）。

瀬戸大橋で四国に繋がる本州の玄関口の町児島には、瀬戸内の海の幸を提供する飲食店やうどん店が数多くあります。 うどん県（香川県）の隣で育った「おかずうどん」は、讃岐うどん同様のこしあるうどんに、肉やてんぷら、 味噌煮込みなどバリエーション豊かなおかずを組合せたもので、繊維のまち児島で働いていた多くの女工さんが好んで食べていたものが引き継がれています。

江戸時代の「塩田王」野﨑武左衛門が建てた「旧野﨑家住宅」（国指定重要文化財）の一角にあります。 土蔵を活用した「野﨑家塩業歴史館」には、塩作りの歴史資料や江戸時代の民具などを展示。 「塩づくり体験館」では、野﨑家と塩作りについて、また、世界の塩作りについて学べるほか、予約すれば塩づくりを体験できます。 １人から受け付け、１度に60人まで体験可能（団体は１週間前までに予約を）。所要時間は約30分。 かん水（塩水）を土鍋で煮詰めて作る塩は格別な味わい！ 作った塩は持ち帰れます。

　※現在休業中
日本の伝統的な藍染めは「JAPAN BLU E」と称えられ、いま、世界のファッショニスタの注目を集めています。 児島ジーンズストリート内の藍染工房「藍畑」では、日本国内でも貴重となった天然藍葉を用いた、 昔ながらの「本藍手染め」の製法を見学することができます。また、予約をすれば、バンダナやストール、Tシャツなどの藍染め体験ができます。 絞りや板締めによって柄を染め出したり、ムラ染めやグラデーション染めにしたり、オリジナル作品づくりにも挑戦できます。

全国の畳べりの約8割が児島地区で製造されています。その中で約35％のシェアを占める髙田織物は、全国１位の出荷量を誇る老舗。 １週間前までに10人以上の団体で予約すると、畳べり製造工場を見学できます（無料）。 織機の大音量が響きわたるなか、精巧な模様を高速で織り上げていく様子を間近で見られるのは貴重な経験に。 所要時間は約１時間。オプションでミニ畳づくり体験も楽しめます（税別900円）。 本社敷地内の「畳べりファクトリーショップ FLAT」では、同社の畳べり全アイテムと、畳べりで作った雑貨を展示販売しています。